3-120
植物の水分調整機能を用いたセンサに関する研究
◎髙橋里佳・平澤一樹・竹井義法・南戸秀仁(金沢工業大学)
農業において,食の安全に関する消費者の目が厳しくなり,食品メーカーや流通・外食企業は安全で質の高い農産物の安定調達が課題となっている.農作物栽培において品質を安定に保つには,周辺の大気環境や土壌環境が重要であり,それらの変化を取得するために多くのセンサを利用している.そこで,我々は植物が自身の生育を維持するために根,茎,葉にめぐらせる水分を調整することに着目し,植物に限りなく小さいストレスで,非侵襲な植物の水分調整機能を応用した生体センサの可能性を見つけるために銅箔を用いた簡易水分計による周辺環境と植物の水分調整の関係について検討を行った.