電気学会全国大会講演要旨
3-130
PDMSを用いた透明な可変マイクロ凹凸デバイスの形成と動的な濡れ特性の評価
◎三井秀之・峯田 貴(山形大学)
表面の濡れ性を変化させる方法として、透明なPDMSピラーアレイ(20μm×20μm,20μm高、40μm間隔)とPDMSダイアフラムを接合し、内部の圧力変化により表面を平坦状と凹凸状に可変するデバイスを形成した。5μLの純水を滴下し、10°以上の範囲で可逆的に接触角を変化させることができた。デバイス下面から直接観察したところ、凹凸時には液滴と表面の接触領域の輪郭は八角形となり、液滴中央部は凹部が完全に濡れるWenzelモードになり、液滴とデバイス表面が接する接触端から1~2列の範囲で空気が出入りすることがわかった。動的に変化するデバイス表面では接触端付近での空気の出入りが影響することがわかった。