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生体内オキシトシン計測を目指した小型免疫センサの基礎研究
◎亀井健吾・児玉悠弥・工藤寛之(明治大学)
ペプチドホルモンの一種であるオキシトシン(oxytocin, OXT)は人間の社会行動に深く関連するホルモンであると考えられている。我々は,このOXTの分泌動態を解明し,人間の社会行動と生体内成分との関連を理解することを目指してnLレベルのサンプルに含まれるOXTを高速に逐次定量するシステムの開発を進めている。生体内OXT計測を目的とした基礎的な検討として,センサの校正及び評価を目的とした既存の酵素抗体法によるOXT計測及びその省サンプル化,並びにOXTの高感度,高時間分解能計測を目的とした電気化学式OXT検出法の検討を行った。電気化学的検出法ではデバイスの小型化により反応速度の向上及び省サンプル化が期待でき,生体内OXT計測への応用が期待される。