電気学会全国大会講演要旨
4-007
SiC-MOSFETによる無アーク低ノイズ開閉器
○嶋田隆一・磯部高範・只野 博・岩室憲幸(筑波大学)
シリコン・カーバイド(SiC)半導体は,シリコンより高耐電圧で高温に耐える。金属のアーク接点が主であったスイッチ,開閉器,遮断器を無アーク化して,高性能,長寿命,低ノイズ化が可能である。しかし金属接点に比べて,導通損の点ではまだ1桁以上劣る。そこで半導体スイッチと金属接点の良いところを組み合わせて,通電は金属接点で,遮断は半導体でというハイブリッドな開閉器が提案されている。本論文では,双投スイッチを用い,半導体スイッチのゲート駆動を簡単な構成で可能にするハイブリッド開閉器と,MOSFETの活性領域を使った開閉サージの抑制について紹介する。