電気学会全国大会講演要旨
4-021
相互インダクタンスによるスイッチング特性の影響に関する検討
◎緒形 航・林 真一郎・和田圭二(首都大学東京)
近年,SiCやGaNなどのパワーデバイスを用いた研究開発が盛んに行われている。これに伴い回路周辺の寄生パラメータ設計に関する研究が進められているが,従来の寄生インダクタンス解析に関する検討では,各配線の自己インダクタンス成分のみしか議論されてこなかった。一方,電力変換回路においては,主回路配線ループとゲート駆動回路配線ループの2つの配線が存在するために,相互インダクタンスを考慮する必要がある。 本稿では,ゲート駆動回路と主回路の配線間の相互誘導に着目し,相互インダクタンスがスイッチング特性(サージ電圧とスイッチング損失)に与える影響について検討したので報告する。