電気学会全国大会講演要旨
4-035
軌跡指向形ベクトル制御による永久磁石同期モータの効率駆動法
◎細岡 竜・新中新二(神奈川大学)
突極永久磁石同期モータにおいて,固定子電流と発生トルクの関係は非線形であり,同一トルクを発生する電流は無数に存在する。その中で有用な電流は,銅損を最小化する電流であり,最小銅損をもたらす電流指令値の生成法が,種々提案されている。これら従前法では,トルク指令値に対応した解析的電流指令値を得るには,非線形連立方程式の求解が必要であり,実際的には近似ないしテーブルを用いて電流指令値を生成している。本論文では,電流ノルム指令値とこの位相の生成を通じて,最小銅損を達成する新たな軌跡指向形ベクトル制御法を提案する。