電気学会全国大会講演要旨
4-047
直接トルク制御の指令電圧計算簡略化が超高速PMSM駆動システムの運転特性に与える影響
◎米谷宣人・井上征則・森本茂雄・真田雅之(大阪府立大学)
近年,永久磁石同期モータ(PMSM)の超高速駆動が注目されている。超高速駆動ではモータ基本波周波数の増加により,制御周期を短くする必要がある。そのため,制御に必要な計算量の低減などによる処理の高速化が求められる。 筆者らはM-T 座標上での直接トルク制御における計算量低減法を提案し,超高速PMSM センサレス駆動システムに適用可能であることを示した。本論文では,提案法が低速域でより効果的であることをシミュレーションと実機実験から示す。結果,低速域では近似精度が高速域に比べ向上し,近似しない場合と同等の運転特性が得られることを確認した。実機実験では,近似有無で効率に与える影響が小さいことを確認した。