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永久磁石同期電動機のオープンループ制御を用いた方形波電圧駆動に関する実機検証
◎佐藤大介・伊東淳一(長岡技術科学大学)
永久磁石同期電動機(PMSM)を使用した駆動システムでは一般的にベクトル制御が適用される。しかし,過変調電圧や方形波電圧に移行すると,低次高調波電流の影響で通常のベクトル制御を行うのは困難である。著者らはこれまでに,PWMから方形波までシームレスに移行可能なPMSMのオープンループ制御法を開発している。さらに,方形波電圧に起因する6次高調波トルクとは異なる,低周波トルクを低減する制御法を提案している。本論文では,低周波トルク低減制御の有用性を実機実験にて検証した。その結果,方形波電圧領域において,トルク電流に相当するq軸電流の脈動を最大52.4%低減でき,トルク波形の改善が可能であることを確認した。