電気学会全国大会講演要旨
4-065
マルチインバータ方式によるトルク脈動低減
◎岡安正憲・堺 和人(東洋大学)
現在、電気自動車のパワーステアリングや主動機としてモータが使用されている。そのため、モータおよびドライブシステムの高性能化・出力の低脈動化が求められている。モータドライブシステムの高性能化が期待できる技術としてマルチインバータ制御方式がある。各モータコイルに流れる電流を制御し複数のトルク波形の周期をシフトし重ね合わせることによりトルク脈動を低減する。本稿では複数インバータをモータと複合化し多相変換により3相駆動に比べ6相駆動のトルク脈動を低減できることを明らかにした。具体的には、モータ構造に起因するトルク脈動の30%を低減できる。また、インバータ回路のスイッチングに起因するトルク脈動の24%を低減できる。