電子機器や家電機器を問わず，電力使用量は増大する一方であり，省エネルギー技術が切望されている．それらの機器において省エネルギーを実現するキー技術が電源回路内のスイッチング技術である.具体的には，電源回路の高周波動作およびソフトスイッチング技術の導入が挙げられる.本報告では,フライバックコンバータ回路に導入するパルストランスの設計のため，コア材料の選定，巻数比，使用電線などを精査した.電源回路の絶縁性の確保ならびにリアクトルとして機能するパルストランスの設計については，新素材磁性材料（Liqualloy TM）に着目し，周波数応答特性を評価した．