電気学会全国大会講演要旨
4-122
永久磁石同期モータの位置センサレス制御のためのインバータ過変調領域まで駆動可能な位置推定系の検討
◎近藤孔亮・道木慎二(名古屋大学)
インバータ過変調駆動まで動作可能な位置センサレス制御系の実現を目的としている。これまでに,インバータ過変調駆動時において、位置推定器に入力される電圧・電流の信号周波数成分の不一致が位置推定に影響を与えることを明らかにし、改善法について提案しているが、その検討は定性的・実験的な検証に留まっている。 本報告では、周波数成分の不一致が位置推定に与える影響について、数式的な解釈を行うことにより、過変調駆動時の位置推定の問題とそれに対する位置推定系の設計について示す。更に本検討より、筆者らの提案している制御系が制御性能の観点から過変調駆動における位置センサレス制御に適した設計であることを併せて報告する。