安心・安全で持続可能な社会生活の構築に対する意識の高まりを受け、防犯・防災を目的とした監視システムへの要求が高まっている。そのため、外部電源が無い場所であっても設置することのできる、太陽光発電を利用した蓄電池内蔵式の独立型定点観測システムの利用機会は今後拡大していくものと考えられる。一方、このようなシステムを長期にわたって安定的かつ経済的に使用するためには、システムに内蔵された蓄電池の充放電制御アルゴリズムを最適化することが重要となる。そこで本報告では、その設計指針を得るために、充放電を切り替える際のDODの値が、充放電を繰り返した場合に蓄電池から取り出すことのできる総エネルギー量に対して与える影響について考察する。