電気学会全国大会講演要旨
4-142
ファン・ポンプ駆動向けMVインバータへの5レベル変換回路方式適用
◎河野佑介・鈴木健太郎・中沢洋介・餅川 宏(東芝)・椋木 誠・中村利孝(東芝三菱電機産業システム)
産業用のMV(Medium Voltage)インバータでは、一般的に多巻線の入力トランスを用いたカスケード接続方式のマルチレベル変換器が用いられている。しかし、多巻線トランスの装置の体積・コストに占める割合が大きく、小形化・低コスト化のためには多巻線トランスレス化が望まれる。そこで、本稿では多巻線トランスが不要で、かつ素子数を削減した多巻線トランスレス5レベルインバータを新型MVインバータとして提案した。 新型MVインバータの整流器には力行専用5レベルコンバータ回路を適用し、ミニモデル試験においてコンバータに無効電流補償を適用することで、コンバータ入力電流高調波が低減することを確認した。