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中継器を適用した磁界共鳴電力伝送方式の効率改善
◎寺田 陽・田辺隆也(茨城工業高等専門学校)
本研究では、磁界共鳴結合電力伝送方式において第3のコイル(中継コイル)を適用して伝送効率の改善を狙いに回路シミュレーションによる理論解析とネットワークアナライザによる測定実験を行った。中継コイルが一つの場合には、最適な中継コイルの位置が送受電コイル間の真ん中であることと、伝送距離に換算して5倍に延長できることを確認した。また、複数の中継コイルを用いた場合に最大電力利得の低下が少なくなることを明らかにした。8個の中継コイルを用いた場合に電力利得が-3dBの低下で比較すると伝送距離に換算して17倍にすることが出来るといえる。