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磁界結合型無線電力伝送システムへの人体前腕の影響
◎亀田幸平・相知政司(千葉工業大学)
近年盛んに研究が行われている無線電力伝送(WPT)の技術は小型の携帯端末への応用が期待されている。これらの携帯機器は人体に近接して使用されることが多く,人体組織を含むWPTシステムがどのような振るまいをするのかを明確にしなければならない。そこで,本研究では磁界結合型の無線電力伝送システム内に人体前腕(誘電体)を置いた場合と無線電力伝送システムのみが存在している場合のそれぞれにおいて電磁界解析と回路計算を行い総合効率の面から比較した。結果として,人体前腕が存在している場合においても,磁界結合型無線電力伝送システムの総合効率は変化しないという結論が得られた。