電気学会全国大会講演要旨
4-179
ギャップ付き同軸トランス方式非接触給電のサブコア設置による高効率化の対策
◎山口淑幸・森木賢太・河村篤男(横浜国立大学)・池田国夫・林屋 均・山本浩志(東日本旅客鉄道)
現在,電気鉄道車両への給電は,接触型方式が広く用いられている。この方式の接触による騒音や磨耗による耐久性などの問題を解決するため,鉄道への非接触給電の適用を検討する。本研究では,従来の非接触給電と比較して高効率かつエネルギー密度が高い同軸トランス方式を提案した。き電区間を超えた移動に要するギャップが効率低下を招くため,高効率化の対策を検討してきた。本稿では,ギャップに対向する位置に空気領域よりも磁気抵抗が低い材質(サブコア)を設置することが,高効率化に寄与することを磁気回路およびシミュレーションにより検討し,高効率化に必要となる励磁インダクタンスが,未配置時に比べ2倍となる寸法を示す。