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電気転てつ機の故障予兆検出論理の実用化に関する研究
◎新野善行・鈴木雅彦・小林 巧(東日本旅客鉄道)
鉄道に用いられる転てつ機は分岐器を転換させることで、列車進路を構成する重要設備であり、分岐器の転換が不可能となる故障は輸送障害に直結する。そのため、転換不能発生前のメンテナンスにより未然に防ぐこと、また転換不能発生時の早期復旧が望まれている。
本研究では、分岐器の転換に利用されている転てつ機のうち、ESⅡ形電気転てつ機における転換不能の予兆把握を行うため、モニタリングデータを活用したいくつかの解析手法について検討を行い、営業線で稼働している転てつ機の実機データを用いて検証を行った。その結果、解析手法において、実機データを用いてほぼ正確に判定することを確認した。また、営業線の実機への現地試験を実施し、異常の発生角度等の精度向上を図っている。