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オルタネータハイブリッドのアシスト領域拡張による燃費向上効果の検証
◎山根直人・山中建二・北條昌秀(徳島大学)
自動車の巻線界磁型同期発電機を電動機として駆動しエンジンアシストを行うオルタネータハイブリッドが登場している。
本稿では、大型車両を想定しバッテリーの高電圧化(24V→48V)によりエンジンアシスト領域を拡張したオルタネータハイブリッドシステムを提案する。動作は、加速時にアシスト、巡航時に定電圧制御、減速時にベクトル制御による回生制御を行う。24V系と48V系において発電動作,提案システム動作時のJE05市街地走行モードによる運転特性試験を実施し燃費向上効果の比較検証を行った。その結果、提案システム動作時に24V系では2.23%,48V系では4.73%の燃費向上効果が得られた.