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IH高温食品加熱機の開発
○菅野啓治(関西電力)・鈴木勝利(カジワラ)
食品工場における加熱調理では、香り、味、歯応え、色目等の品質向上を目的とし焙煎、炒め等の高温加熱(250〜300℃程度)が行われているが、現状のIH食品加熱機は高温加熱が実施できないため燃焼式食品加熱機が採用されている。しかし、燃焼式食品加熱機は高温加熱においては加熱効率が非常に悪く、精密温度制御が困難であり熟練工の技術に依存する等の問題点がある。そこで、300℃以上の食品加熱が可能で温度制御性に優れた高性能のIH高温食品加熱機「ハイパワーIH釜」を開発したので概要を報告する。