高速化は機器の小型・高出力化につながるため，コンプレッサ，スーパーチャージャなどさまざまな分野に応用がされるようになった。自動車分野では，高速モータによるターボチャージャのターボが効き始めるまでの時間遅れの改善が期待されており，高加速性能を持った高速モータが求められている。 加速性能の向上にむけてトルクの向上を目指し，2極6スロットのSPMモータのトルクについてヨーク厚と歯幅の適切な比率の検討を，有限要素法の2次元解析により行った。 スロット面積を一定とし，ヨーク厚と歯幅を変更したところ，ヨーク厚と歯幅が1：1の比率となったときに最もトルクが大きく，効率も高くなり，最も飽和が起こりにくいという結果となった。