電気学会全国大会講演要旨
5-011
表面磁石形モータの低トルク脈動化の検討
◎山本 陽・朝間淳一・大岩孝彰(静岡大学)・千葉 明(東京工業大学)
本研究では,マイクロエンドミル加工機への応用を見据え,超精密・超高速磁気軸受モータシステムの実現を目指している.磁気軸受の超精密位置決めを実現するためには,電磁外乱力が小さいモータが必要である.そこで著者らは,2極12スロット表面磁石形(SPM)モータにおいて,巻数比0.37の2層分布巻によりトルク脈動が低減することを理論計算と三次元有限要素法(3D-FEM)により示した.本稿では,このSPMモータにおいて,回転子PMに3段スキューを適用することで,FEM計算上,トルクリプル率を0.75%に低減した.また,実験機により測定した誘導起電力波形に含まれる高調波成分は0.5%以下であった.