5-019
スリットステータモータとその特性解析
○崎間修平・横井裕一・樋口 剛(長崎大学)
本研究では12スロット10極の分数スロット巻線モータに対してコイルが巻かれている歯にスリット状のフラックスバリアを設けたスリットステータモータを提案する。スリットを設けることで磁束の流れを修正し,損失の要因となる回転磁界の基本波成分の低減と同時に駆動トルクに寄与する第5高調波成分の増加が期待できる。本稿では有限要素法を用いた数値計算によりエアギャップ中の磁束密度の各調波成分を算出し,その有効性を確認する。スリットステータにより磁石中での渦電流損および銅損が低減され,効率が向上する。