小形電動機における軸電圧を、軸電圧はコモンモード電圧が固定子、巻線、回転子、軸受に浮遊する静電容量で分圧された電圧とする等価回路を用いて計算し、その温度依存性を求めた。また、軸受の静電容量を得るために、グリース油膜厚さを計算し、その温度依存性も求めた。軸受温度が低下するほど、グリース油膜厚さは厚くなり、軸電圧は上昇した。その変化分は、フィールド条件に近い40℃以下の温度範囲で大きくなった。両温度依存性は形状が似通っており、小形電動機の軸電圧はグリース油膜厚さが支配的であると考えられる。