著者らは，既に回転子極間に薄型のリブを追加し，円筒型形状とすることで，第三世代ハイブリッド自動車用IPMSMと同一外形で，同等のトルクを出力可能なスイッチドリラクタンスモータの風損および風切り音の低減を明らかにしている。しかし，従来の回転子に使用している材料は一般的な電磁鋼板より降伏点が高い。このため，今後他の材料を使用した場合を想定して最大回転数時の最大応力を低減する必要がある。本稿では回転子リブの付け根部の幅をテーパ状に増加させることにより最大応力の低減が可能であることを明らかにする。また，同時にリブの取り付け部にフラックスギャップを設けることにより，最大トルクの減少を若干低減可能であることを明らかにする。