電気学会全国大会講演要旨
5-051
SiC高周波インバータによるSRMのトルクリップル低減効果の実機検証
◎福島匡泰・塩崎純平・池亀 篤・山田隆弘・笹谷卓也(デンソー)
車載用の多極SRMを瞬時電流制御で低トルクリップル化するには、制御周期を高周波化できるインバータが必要になる。我々はSiCの低損失特性に着目し、制御周期を10us(100kHz)で駆動可能なSRM用のSiC高周波インバータ(SiC-INV)を開発した。18/12極50kW SRMを回転数とトルクがそれぞれ3000rpm,20Nmとなるように瞬時電流制御で駆動したところ、従来のIGBTインバータ(制御周期50us)ではトルクリップルが89%であったが、SiC-INV(制御周期10us)では20%まで低減した。以上のことからSiC-INVで瞬時電流制御を行うことで、車載用の18/12極50kW SRMでも低トルクリップルが実現できることを示した。