電気学会全国大会講演要旨
5-084
絶縁油中アーク放電により発生したアセチレンガスの白金修飾ZnOガスセンサによる検出
○林 大貴・李 栗・板屋 航・中野道彦・末廣純也(九州大学)
我々の研究室では誘電泳動集積法により様々なガスセンサを作製してきた。誘電泳動集積法は比較的安価で電極と材料の組み合わせが任意に選定でき、操作が容易であるという特徴がある。同方法を用いて変圧器故障ガスであるアセチレン検出を目標としてZnOナノワイヤを用いたセンサを作製した。また、マグネトロンスパッタリング法により白金ナノ粒子を電極上に修飾させ触媒作用による高感度化に成功している。本研究ではアーク放電後の絶縁油からバブリング法によって溶存アセチレンガスを抽出し、同センサによって検出した。また、ガスクロマトグラフィーによって定量した結果と比較し、センサの定量性を評価した。