電気学会全国大会講演要旨
5-091
電鉄用変電所における配電用油入変圧器の部分放電測定結果
◎湯本哲史・中野寛之・斎藤直樹・和田政幸・高橋 剛・中村岳彦・林屋 均(東日本旅客鉄道)
安定した鉄道の運行や、駅の運営にとって、変圧器などの電気設備は極めて重要である。これらの設備に係る事故の未然防止のため、油入変圧器の保守管理においては、内部の異常診断として油中ガス分析が用いられている。 JR東日本のある電鉄用変電所の配電用油入変圧器において油中ガス分析を行った結果、規定値を超える可燃性ガスが検出された。電気的な性能に異常は無く、現在も運転を継続しているが、変圧器内部における継続的な部分放電の可能性が懸念される。 部分放電については、放電電流、電磁波などの物理現象を伴うことから、様々な検出方式が提案されている。今回、可燃性ガスが検出された変圧器に対し、部分放電測定を行ったので、その概要及び結果について報告する。