電気学会全国大会講演要旨
5-094
PEECモデルを用いた無絶縁REBCOダブルパンケーキコイルにおける局所常電導転移発生時に関する数値シミュレーション
◎宮尾亮介・門馬克敏・野口 聡(北海道大学)・石山敦士(早稲田大学)
無絶縁REBCO線材を用いたパンケーキコイル(以下、NIパンケーキコイルと表記)は、通電電流がターン間にも流れることができるため、局所的な常電導転移に対し自己保護機能を有しており、高い安定性を持ったマグネットの実現が期待されている。シングルパンケーキコイルを対象としたNIコイルの振る舞いについては既に解析と実験が行われている。また、ダブルパンケーキコイル、またダブルパンケーキコイルを複数スタックしたときのNIコイルの振る舞いは実験で調査が行われている。しかし、数値シミュレーションを用いた解析は未だ行われていない。今回は無絶縁REBCO線材を用いたダブルパンケーキコイルにおいて、局所的な常電導転移を想定し、その振る舞いについてPEECモデルを用いた数値シミュレーションを行ったので報告する。