電気学会全国大会講演要旨
5-109
卓上型バルク磁石における捕捉磁場向上の検討
◎趙 元鼎・エランダクラワンシャ・横山和哉(足利工業大学)・岡 徹雄(新潟大学)
超伝導バルク磁石(以下,バルク磁石と略す)は小型な装置でテスラクラスの強い磁場を発生させることができる。そこで,発電機やモーター,磁気分離を利用した環境浄化,小型MRI装置や薬剤搬送システム等の産業応用が期待されている。今後応用を進めるには,磁石の強磁場化と共に装置の小型化や操作性の向上等が求められる。著者らは上記を考慮した図1に示す卓上型バルク磁石装置を開発した。同装置の特徴はコンプレッサが不要なスターリング冷凍機を採用することで装置を小型化するとともに,低消費電力を実現した。さらに,パルス着磁に限定することで磁極を短尺化して,装置全体を小型化した。本文では反復パルス磁化法による捕捉磁場の向上を目指す。