電気学会全国大会講演要旨
5-115
3kmHTSケーブルの短絡電流事故想定時の各種損失を考慮した冷媒温度・圧力解析
◎横尾祐輔・安井鉄郎・竹田夏子・香村祐美・我妻 洸・石山敦士(早稲田大学)・王 旭東(高エネルギー加速器研究機構)・大屋正義・増田孝人(住友電気工業)・本庄昇一(東京電力)
高温超電導ケーブルは,将来の電力輸送システムの拡充に対する解決策として期待されているが,実系統に適応するには短絡電流通過時の安全性確保が必要不可欠である。 本研究では,高温超電導ケーブルの導体温度及び冷媒の温度・圧力を計算する数値解析プログラム(1)にACロス・誘電損失・ジョイント部ジュール損を新たに考慮した。実用規模として想定される3km超電導ケーブルに66kV系統での最大想定短絡電流である31.5kA-2.0s通過時の冷媒窒素の温度・圧力解析を行ったので報告する。