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500kW全超電導同期電動機の設計検討(2)
◎福田翔吾・田村亮人・岩熊成卓・佐藤誠樹・吉田幸市(九州大学)・長谷吉二・富岡 章・今野雅行(富士電機)・和泉輝郎(ISTEC)
同期電動機を超電導化することで、同一体格での高出力化、鉄心レスによる軽量化、高効率化が可能である。これまで超電導電動機の研究は、界磁巻線のみを超電導化する半超電導電動機が主流であった。しかし、半超電導機では回転子外周上に真空断熱層が必要になるため、界磁巻線と電機子巻線のエアギャップが増大する問題があった。電機子巻線も超電導化することで、界磁巻線と電機子巻線の双方を同一の冷媒空間に配置することによる特性向上、及び、小型化軽量化が可能である。本研究では、500kW級全超電導同期電動機において、各巻線に発生する交流損失を明らかにし、全超電導電動機の設計・開発の方向性を提示する。