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熱流センサによる地上コイル樹脂内部温度推定
○田中 実(鉄道総合技術研究所)・松井啓仁(日本自動車部品総合研究所)
超電導磁気浮上式鉄道用地上コイルの機械強度や絶縁特性は温度の影響を受けるが、より高温となる樹脂内部にセンサを埋め込み監視することは困難である。そこで、熱流束に着目し、表面に設置した熱流センサと温度センサのみにより、樹脂内部温度を推定する手法を検討した。推進・浮上・案内兼用地上コイル(36ターン)に90Aを通電して、飽和時の表面温度と熱流束から巻線に接する樹脂内部温度を推定したところ、表面温度に対して6〜12℃高くなることが分かった。推定値の妥当性を確認するため、抵抗法で測定した巻線温度と比較したところ、同程度の値となることから、想定通りの推定ができたものと考えられる。