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力覚デバイス用振動アクチュエータに関する研究
◎安川真誠・平田勝弘・新田隼也・加藤雅之・新口 昇(大阪大学)
偏加速度を振動子に発生させることで人間の錯覚により力覚を想起させることができる.我々は平面内における任意方向への力覚提示を実現できるデバイスを開発し,基本性能を確認してきた.本稿では,高知覚率に求められる因子の特性を調査し,それをもとに遺伝的アルゴリズムによって最適化電圧波形を得た.この波形を用いて力覚提示実験を行い,従来波形と比較して高知覚率,低消費電力を達成していることを確認した.また,両軸の波形を同期させ,45°ごとに8方向へ力覚を提示し,ランダム回答の期待値以上の結果が得られることを確認した.