電気学会全国大会講演要旨
5-141
磁気浮上型超電導免震装置における超電導バルクダンパーの振動抑制効果
◎鎌田 弦・小川健太・宮城大輔・津田 理(東北大学)
超電導バルク体と永久磁石レールで構成される磁気浮上型超電導免震装置は、免震対象物を磁気浮上させることで任意の水平方向の振動伝達を除去できる装置である。しかし、静止安定していた浮上層が動き出すと、擾乱によって無制御になり、静止させることが出来ない。そこで、地上層に設置した永久磁石と超電導バルク体で構成される超電導バルクダンパー(以下:ダンパー)を用いて速度制御を試みた。浮上層にランダムな初速度を与えた場合のダンパーを通過する前後での速度を測定した。その結果、初速度に応じて「反発」、「停止」、「減速」と様々な現象が確認され、適切にダンパーを構成することで浮上層の速度制御が可能となることがわかった。