電気学会全国大会講演要旨
5-152
2次元走査レーザレーダによる踏切障害物検知装置の開発
○石毛隆晴・関 和之・佐藤和敏・砂場 真(日本信号)・長峯 望・新井英樹(鉄道総合技術研究所)
高齢者の踏切事故に対する社会的関心が高まっており、従来の光電式踏切障害物検知装置では検知が難しかった歩行者の検知も可能な検知能力の高い障害物検知装置の必要性が検討されている。 踏切障害物検知装置には高い安全性とともに、低コスト、かつ信頼性の高さが求められており、このため、踏切道内全てのエリアを2次元走査レーザレーダで検知するシンプルな方式を用いた踏切障害物検知装置の開発を行っている。この方式では、自動車を確実に検知するとともに、走査高さの人、自転車、車椅子、およびシニアカーなども検知可能となる。 本稿では、新たに開発している2次元走査レーザレーダを用いた踏切障害物検知装置の概要を説明し、人の検知について十分な検知性能を有していることを示す。