電気学会全国大会講演要旨
5-158
種々の軌道回路装置に対応した軌道短絡器の開発
○大貫雄一・船山 隆・飯山直樹(東日本旅客鉄道)・高重哲夫(ジェイアール総研電気システム)
当社では、2014 年2 月の京浜東北線川崎駅構内列車脱線事故を受けた対策として、夜間に工事用車両を線路内に進入させる際は、線路閉鎖手続きのほかに軌道短絡器を設置することとしている。 しかし、120Hz 以上の周波数を使用している軌道回路装置では軌道短絡器使用不可の制限があるため、軌道短絡器を設置できる区間が限られている。 そこで、軌道短絡器による列車と工事用車両との衝突事故防止の措置を、より広範囲の区間にて実施可能とするため、120Hz 以上の周波数を使用する軌道回路装置においても使用できる軌道短絡器の開発をおこなった。