5-159
無線を活用した踏切防護・警報制御手法の検討
◎藤田浩由・比澤庸平・紫尾豪氏・宮下 優・新井英樹(鉄道総合技術研究所)・砂場 真・石毛隆晴・佐藤和敏(日本信号)
踏切事故の防止は,鉄道の安全性・安定性を確保する上で重要な課題である。踏切事故防止に関連して,これまでにも様々な対策が実施されてきているが,障害物検知から列車防護に至る総合的な対策については,取組む余地が大きいと考えられる。そこで,鉄道総研では,踏切道内の支障物を確実に検知すること,万一支障している場合は確実に列車を踏切道内に進入させないことをコンセプトに研究開発テーマとして取組んでいる。本稿では,踏切道内を支障している場合に,列車を進入させない防護手法について,無線を活用した検討を行ったので報告する。さらに,無線を活用することにより,警報制御についても併せて検討を行ったので言及する。