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直流き電変電所における火災予兆検出装置の開発
○七海光一・植松正次・小貫素彦・山本浩志(東日本旅客鉄道)・佐藤容造・万本 敦・島津朋彦・岡安克也(ホーチキ)
直流き電変電所において、直流地絡が原因となり変電所火災まで発展し、大きな輸送障害に至る事象が2005年〜2009年にかけて4件発生した。これらの火災のうち3件は、直流キュービクル内の異常が発端であったことから、火災発生防止対策として直流キュービクル内部の異常を早期に検出する火災予兆検出装置を開発した。
火災予兆検出装置は直流キュービクル内部の空気中の煙濃度を監視することで、異常過熱と放電現象を検出する。センサ部は超高感度煙検知器を用いており、目視確認が困難なわずかな煙も検出できる。発煙が伴わない主回路金属部の異常過熱は、開発した過熱時に微粒子を発生する感熱カプセルを用いて検出することができる。