電気学会全国大会講演要旨
5-167
静止形切替用開閉器導入に伴うCR装置の併用に関する検討
◎鈴木直樹・久野村 健・甲斐正彦・横須賀盛之・小柳明大(東海旅客鉄道)・桝井 健(三菱電機)・細川靖彦・安藤彰修(東芝三菱電機産業システム)
東海道新幹線の変電所等では,静止形切替用開閉器(THS)のプロトタイプ器による試験運用を2005年より開始した。その結果から改良したTHS量産器を2013年より東海道新幹線全線のうち常時電源切替を行う変電所等に導入開始し,保守作業の削減ができるようになった。しかし,THS導入にあたり,THSを変電所等のCR装置と併用すると,THSの設計以上の回数の過電圧で耐用年数を縮めたり,サイリスタにラッチングによって過電圧がかかったりする課題が発生した。しかし,真空形切替用開閉器が予備であるためCR装置は撤去できず,動力操作断路器の新設してCR装置とTHSの共存を実現した検討と対策の内容を報告する。