直流き電ケーブルは交流用のき電ケーブルと基本的な構造は同じであるが金属の遮蔽層が存在せず、遮蔽層を利用した劣化診断が適用できない。交流電圧下での電力機器ならびに送電ケーブルにおいては劣化診断の一つとして、放電劣化時に生じる放射電磁波を検出する研究や検出装置の実用化に至っているが、これまで直流電圧下での報告例はない。そこで、直流電圧下において直流き電ケーブルの劣化による放射電磁波を検証を試みたので、その結果を報告する。