電気学会全国大会講演要旨
5-173
超電導磁気浮上式鉄道の推進用地上コイル間ケーブルの電磁加振試験
○饗庭雅之・太田 聡(鉄道総合技術研究所)
超電導磁気浮上式鉄道の推進用地上コイル間を接続しているケーブルには,浮上式車両通過の際に超電導磁石磁界とケーブル電流との積に比例した電磁力が作用する。このような負荷は,既存の電力用ケーブルにはない超電導磁気浮上式鉄道固有のものである。今回,ケーブルの絶縁性能の耐久性評価の一環としてケーブルの電磁加振試験を実施した。ケーブルを超電導磁石と対向させて設置し,インバータ電源よりケーブルに通電して加振した。測定した加速度から求めた直流通電によるケーブル変位は通電電流に比例し,交流通電による振動周波数特性については,変位応答倍率がケーブル支持構成の固有振動の影響により最大で約1.18倍になると推定されることがわかった。