電気学会全国大会講演要旨
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高架区間の鉄道用地における太陽光発電電力賦存量の試算
◎橋口英司・宮川崇雅・菅原健作・福田嵩大・齊藤里香・中平雅士・小貫素彦・林屋 均(東日本旅客鉄道)
高架区間の鉄道用地における太陽光発電電力賦存量の試算を行った。ホーム上家部への太陽光発電設備の設置検討とともに、線路間フェンス部へ垂直設置両面受光型太陽電池の設置を検討し、その試算を行った。太陽光発電量は消費電力量を上回る時間帯が発生し、配電系統の電圧が規定値を超える恐れがあるため、配電系統の電圧制御が必要となる。配電系統の電圧制御を行わない場合、系統の電圧は規定値を超えてしまい、太陽光発電量の抑制が必要になる。そこで、これまで取り組んできた配電系統電圧制御の手法を適用すると、抑制電力量は総発電量の1%以下とできることが見込まれた。今後は、年間を想定した検討を行い、効果とコスト面の評価から、最適な配電系統電圧制御の手法とその効果について検討を進める。