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無線式温度センサによるき電線圧縮部の保全手法に関する検討
◎中島 亘・若林 努・菅間陽二・柳瀬明夫(東日本旅客鉄道)
現在、当社ではき電線の断線を未然に防止するため、サーモカメラを用いたき電線圧縮接続部の温度測定をする検査を実施している。(1)しかし、本手法は検査時の良否判定のみであり、き電線の温度管理を目的としたCBM(condition-based maintenance)を実現することはできない。そこで、き電線CBMを実現するためき電線圧縮接続部174箇所に無線式温度センサを試行導入し、温度データを収集している。今回、この収集データによるき電線メンテナンスについて検討を行った。導入により、これまでの検査手法よりも高頻度でデータを収集することができるとともに、不具合の兆候を検知することが可能となる。