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車両の増解結を考慮した無線センサネットワーク構築手法
◎岩澤永照・羽田明生・流王智子・川村智輝・野末道子・川﨑邦弘(鉄道総合技術研究所)
無線センサネットワークを利用した鉄道車両の状態監視システムでは,車両の増解結による編成変更に伴い,ネットワークに無線ノードの追加や削除が必要となる.ZigBeeなどのWSNに使用される無線通信規格の場合,ネットワークグループをあらかじめ決めておく必要がある.そのため,車両増解結時に無線ノードに対して人手によるグループの再設定が必要となる.一方,アドホックネットワークではグループの変更を必要としないが,駅などにおいて複数の編成が近接した際に,別編成に含まれる車両の無線ノードがネットワークに参加する可能性がある.本稿では,車両増解結時に自列車のネットワークのみを自動で再構築する手法を提案する.