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山岳線区を走行する列車への蓄電池導入の検討
◎小花崇樹・近藤潤次(東京理科大学)
近年、鉄道においても更なる省エネルギー化が求められている。一方、山岳線区を走行する列車では、坂を下る際の位置エネルギーも回生することや、周囲に電力を消費する負荷が少ないこともあり、回生エネルギーを十分に有効活用できない場合が多い。そこで、山岳線区を走行する特急電車にリチウムイオン蓄電池を車載した場合の省エネルギー効果を検証するためのシミュレーションを、JR中央東線をモデルとして行った。シミュレーションは、車載する蓄電池モジュール数を4種類、充電率の運用範囲を2種類として行った。その結果、山岳線区を走行する特急電車に蓄電池を車載することで省エネルギー効果が得られることが示された。