電気学会全国大会講演要旨
5-194
電気鉄道車両の消費電力量を最小化する運転曲線数理最適化手法の比較分析
◎渡邉翔一郎・Van-Duc Doan・古関隆章(東京大学)・松浦 豪・宮武昌史(上智大学)
電気鉄道車両の消費電力量は運転曲線を計算することにより求められる。この消費電力量を最小化するには運転曲線を最適化する問題を取り扱えばよい。しかし、現実の路線を想定して運転曲線を導出する最適化問題を扱う場合、速度制限や曲線に代表される位置の関数を扱うことになるが、これらの不等式制約は取り扱いが難しいことが知られている。動的計画法と非線形計画問題はそれらの不等式制約を最適化問題で扱うことができるが、それぞれの最適解は必ずしも一致するとは言えない。 そこで本論文ではこれらの手法を同一仮定条件の元で解き、その解を比較した。速度制限下では双方の解で定速度運転となり、同じ走り方が選択される結果を得た。