電気学会全国大会講演要旨
6-002
ガス遮断器における無負荷開極時のノズル内部の圧力変動
○真島周也・森 正・島村 旭・石井嵩人・落合隆介(東芝)
現在のガス遮断器にはSF6ガスが用いられているが、その温室効果ゆえCO2ガス等への代替化の可能性を模索している。しかしながら、CO2ガスの絶縁性能はSF6ガスと比較して劣るため、開極動作時に大きな回復電圧が印加される進み小電流遮断責務への対策が必要となる。そこで、無負荷開極動作で進み小電流遮断責務を模擬し、絶縁性能に影響を及ぼすノズル内部の圧力変動を実測した。その結果、SF6ガス、CO2ガスとも衝撃波の存在を示唆する圧力分布が観測された。また、SF6ガスと比較してCO2ガスの方が上流の圧力低下が顕著であり定常状態に速やかに回復することが分かった。