電気学会全国大会講演要旨
6-015
真空中スパークコンディショニングにおける最低破壊電圧の向上手法
◎高橋達也・野田正嗣・小島寛樹(名古屋大学)・長谷川光佑・榊 正幸(明電舎)・早川直樹(名古屋大学)
環境適合性の高い真空遮断器の高電圧化のためには,真空中の耐電圧を向上させるスパークコンディショニングの特性の把握が重要である.本論文では,実器で求められる最低破壊電圧を向上させる方法について実験的検討を行った.その結果,はじめに電極表面が大きく損傷しない程度の放電電荷量でコンディショニングを施し,コンディショニングを進展させた後に,放電電荷量を抑制して電極表面の損傷を抑制しながらコンディショニングを施すことにより,最低破壊電圧を向上させることができることを実証した.