電気学会全国大会講演要旨
6-025
真空バルブの真空度低下検出のためのアンテナ周波数特性の検討
◎藤井祐樹・長 広明・塩入 哲・佐藤純一(東芝)
筆者らは、真空バルブの真空度低下時に発生する内部放電に着目し、放電にともなって周囲に放射される電磁波を検出できるアンテナを開発した。本報告では、真空バルブ内部放電を模擬した試験系を用いて、放射電磁波の周波数特性を評価し、約30 kHz〜約3 MHzの周波数帯域に感度を持たせたアンテナ設計によって真空バルブの真空度低下が検出可能であり、特に早期検出の実現には、30 kHz近傍に中心周波数を設定することが重要と考えられることを示した。