電気学会全国大会講演要旨
6-038
乱流k-εモデルを用いたSF6およびCO2ガス吹付けアークの電磁熱流体解析
◎村井康佑・中野智之・田中康規・上杉喜彦・石島達夫(金沢大学)・藤野貴康(筑波大学)・富田健太郎(九州大学)・鈴木克巳(東京電機大学)・白石竜朗・清水陽大(九州大学)
ガス遮断器では,大電流遮断時に生じるアークプラズマにSF6を吹き付けることで, 電流零点で消弧している。しかし,SF6は高い地球温暖化係数を持つ温室効果ガスであり,排出量の削減が強く望まれている。そのためにはガス吹付けアークの遮断現象をより詳細に把握し,遮断器を小型化・高性能化する必要がある。筆者らはこれまでに,実験的手法と数値解析手法の両面によるアプローチにより,ガス吹付けアーク減衰挙動の基礎的検討を行ってきた。本稿では,乱流モデルとしてStandard k-εmodelを採用し,SF6およびCO2吹付けアークの電磁熱流体解析を行った。結果として,SF6アークのほうが乱流運動エネルギーは大きく,乱流現象がより顕著であることが確認できた。